薬局製剤は先人薬剤師が残してくれた宝物

 現在では当然のように行われている医薬分業、国家財政が悪化しつつある日本、何時までも調剤報酬点数が維持されるはずもなく、数年後からその影響を受け薬局数が減少し、薬剤師過剰時代が到来することは世論の通りだと思います。
私達薬剤師はこの現実に目を向けなければなりません。
しかし、患者を治療する能力を有する薬剤師は何時の時代にも必ず必要とされることでしょう。
何故なら健康保険制度が制定される以前は、薬局薬剤師は患者さんにセルフメディケーションを積極的に実践に導いていたからです。つまり、保険制度に頼らずとも経済的に患者さんに支えられていた訳です。
今日、薬局薬剤師は時代の変化に応じて、処方箋業務60%、セルフメディケーション40%へと自らの意識を変革することが必要とされています。薬剤師が作った薬で患者さんが治ることは、薬剤師としてこれほど嬉しいことはありません。
 
本年、コロナウィルスの影響により、市場から一気に消毒用エタノールが枯渇した時期でさえも、当局では薬局製剤の一つである「高濃度83%を有する消毒用エタノール」を地域の患者様をはじめ、地域の医療機関に対しても供給し続けました。
コロナ感染に対して怯むことなくスタッフ全員が一丸となり、本来の「かかりつけ薬局機能」を発揮出来たことは何よりの喜びとなりました。
是非、貴方も一緒に保険調剤に携わる一方、セルフメディケーションを通じた地域医療に貢献してみませんか。